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【足関節捻挫】
ARCHIVE捻挫とは関節を支えている靭帯や関節包〔かんせつほう〕が損傷することをいいます。
足関節捻挫は走っている最中の急な方向転換や日常生活中に足首を内側あるいは外側にひねることで起こります。
足関節外側側副靭帯は、前距腓靭帯、後距腓靭帯、踵腓靭帯と言われる3つ靭帯で構成されており、通常の内反捻挫では前距腓靭帯が引き伸ばされることにより捻挫に至ることが多いとされています。
症状
足首の痛みと腫れです。
痛みと腫れの程度は、靭帯の損傷が大きいほど強くなる傾向にあります。
このほか、捻挫の重症度や損傷部位などにより、関節の不安定性や可動域の制限、内出血などが生じることもあります。
診断
足関節捻挫は重症度によって3段階に分けて考えます。
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Grade Ⅰ
靭帯が引き延ばされたかわずかに損傷を受けた状態です。
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Grade Ⅱ
靭帯の中程度の損傷があり、痛みのために体重をかけて歩くのは難しい状態です。
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Grade Ⅲ
靭帯が完全に断裂し、足関節の緩みを生じます。
治療
捻挫の可能性が考えられる場合は、【RICE処置】と呼ばれる応急処置を行いましょう。
RICE処置を行うことで、腫れや損傷部位の拡大、内出血などを抑えることができます。
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Rest【安静】
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運動を中止して安静にし、患部を動かさないようにします。テーピングなどを使い、患部を固定します。
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Ice【冷却】
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氷を入れたビニール袋などをタオルなどで包み、5分~10分程度患部を冷やします。
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Compression【圧迫】
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包帯などを使い、しびれが生じない程度の強さで患部を圧迫します。
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Elevation【挙上】
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クッションなどを使い、患部を心臓より高く上げた状態を維持します。